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2010.05.21 (Fri)

誰のための都条例やら児ポ法なんだ?

 今週アタマは、前回に書いたとおり、豊島公会堂で開催された「どうする!? どうなる? 都条例 ──非実在青少年とケータイ規制を考える」に参加。
 定員800名のホールに約1000名が集まり、問題の関心度の高さが伺える。
 今回の都条例問題では、色々とネタを拾ってまわっている私でも知らない話や、角度の違う解釈などが見えたりと色々と役にたった。やはり、立場の異なる多くの人の話を聞くというのは勉強になる。

豊島公会堂

  しかし、本当に都のやっていることの怪しさはとても信用できるなどと言うレベルではありえない。
 基本的に単純な結果論…になる可能性の話(現時点では)をすると、あんな条例(児ポ法の改案と同じ、非実在青少年を実在の存在として扱うというポイント)が決まるとして、問題はそれが東京都であるということだ。ここをちょっと頭に置いておいてほしい。
 
まず現在、都のHPに「東京都青少年の健全な育成に関する条例改正案 質問回答集」というのがあがっている。しずかちゃんの入浴シーンは対象外とか、ワカメちゃんのパンチラは大丈夫とか言ってるアレである。

この内容を読むとわかるのだが、今現在、そんな条例がなくても行われていることと何も変わらないのである。
 簡単なポイントは、18歳未満に見えるキャラのエロ漫画は18禁にしろとか言ってるわけだが、別に18歳未満のキャラだから18禁にしていないと言うわけではなく、登場人物が18歳未満であろうとなかろうと(当然、18歳未満のキャラも含んで)性表現レベルが18禁なら18禁としてのゾーニングは今までずっとされている(“本”単体として、この本が全年齢?と思う程度のことがたまぁーにあるのは事実だが…苦笑)。

ではなぜ、今更のように児ポ法改案(※もちろんこれは、もめにもめた末、未だに決まっていない)に右にならえのような条例を、 あんなに焦って決めてしまおうとしているのか?

ちなみに件の「質問回答集」(私は「言い訳集」と呼んでいる)だが、あれを信じるのは大きな間違いである。そもそも、あの回答集の文言を条例文に載せられるわけではない。しかも、あれを回答した都職員はおそらく2~3年で別部署に移動。と、同時にあの「回答集」の文責は消滅するのである。つまり、あの「回答集」なかったことにできる。まさかと思うかもしれないが、仕事が変わってまで、前の仕事の責任を引きずることはないという、職員を保護するという形でこの辺はちゃんと定められているらしい。この辺りを悪用するとどうなるかは言うまでもないだろう。だから私は、あの条例が決まったら、その都職員は2~3年どころか半年で飛ばされると見ている(苦笑)。 それが栄転なのか左遷なのかは知らないが。

なにより最前提の話なのだが、条例だろうが法律だろうが、一旦決まってしまうと後は拡大解釈のし放題になる(私は1994年の幕張メッセの件を未だにタヌキの如く根に持っている)。で述べたとおり、あんな「言い訳集」は拡大解釈の歯止めになるわけがない。

話を戻して、これが東京都だとなぜまずいのか? 単純な話、マンガや小説などに携わる出版社のほとんどは東京にある。単に人口密度の話としても、同人誌サークルだって東京都が多い。コミケやシティを例に挙げるまでもなく大規模同人誌即売会と言えば、まず東京だ。ありとあらゆる作品群の発信元になる東京で、あんな「児ポ法改案もどき」が決まったら、事実上それは全国に影響がまわるということだ。で言ったように、あんな「言い訳集」を信用など出来ない以上、それは大なり小なり創作活動の萎縮を招くことは必定。つまり「萎縮」という影響を受けた作品しか世に出回らないという構図になりかねない。

そこで、その状況を後押しにして登場するのが、こんどこそ問題の児ポ法改悪というシナリオだと踏んでいるわけだが…。つまり、これまで何度も反対勢力の抵抗で流れてきた児ポ法改悪案を、今度は先に事実上の既成状況という身をを作って骨抜きにしてしまい、その上に児ポ法という殻をかぶせるだけなのだから割と簡単だろう。そう、の答えがここにあるような気がしてならないのは私だけか?

 以上は、私の私見も多い話だが、概ねこんなところだと思われる。
参考までに17日のシンポジウムでパネリストの宮台真司氏が使用した解説資料がアップされている。非常にわかりやすくツボを突いているので一度ご参照いただきたい。
ここをクリック

ボンR18?(笑)
 以前使った画像の使いまわしだが、ちょっとお遊びを(笑)。

 最後に誤解のないように言っておくが、児童ポルノは絶対許すべきでない。それは、私たち出版や同人業界の人間全ての共通意見だろう。肝心なことは実在する児童を性犯罪の被害者にしないということだ。だが、児ポ法の改悪案にしても都条例にしても、私には子供たちを守るどころか、逆に子供たちが性犯罪被害にあう確率を増やすだけのような気がしてしょうがない(正直、内心は確実に被害が増えると思っている)。
 先述の宮台氏の資料を見ていただいてもわかるが、青少年が性犯罪被害にあう件数は昭和40年代をピークに現在その1割ぐらいである。性犯罪が増えているどころか、事実は大減少なのである(と言っても、ゼロではない以上、被害ゼロを目指すのは当然だ)。学術的な根拠があるわけではないのだが、この性犯罪減少の理由はマンガやゲームがガス抜きになっているのではという説がある(個人的には確信を持ってこの説に乗る)。人間個人ひとりひとりの個性と性癖はある意味同義語だ。これは誰がどうしたからといって変わることではない。たとえそれが、宗教だろうと職業だろうと身分であろうと性別だろうと生まれた国であろうと時代であろうともその他諸々なんであろうとも変えようがない。はっきり言って、どんな人間であっても心の中にどす黒い獣の一匹や二匹は飼っている。大事なことは、その獣をつないでおく鎖や、閉じこめる檻が心の中にあるかどうかだ(もちろん、簡単に切れたり、鍵がかかってなかったりでは話にならない)。まず必要なことはそのため鎖や檻を強くするための社会作りだ。その鎖や檻を強くすることに目もくれずに、獣を逃がしたやつの責任だけ論じていても、その次の被害者を守れるわけなんか無い! ここで端的にひとつの表現を使う。 「性モラル」だ18禁と言う考え方はある程度は必要だろうとは思うが、過激な押さえ込みは適正な「性の知識」の吸収をも妨げる。その妨げられた部分に「性モラル」が含まれたとしたら…。柔軟に物事を吸収・理解できる子供のうちに多くの性知識を欠いたとしたら…。簡単なことだ。強姦が悪いことだということが言葉でわかっていても、心で理解できない子供が出来上がる。これはパスタ料理の番組を作るのに、お湯を沸かした寸胴鍋のシーンがないのと同じぐらいの自明の理だ。そういう子供が大人になって、マンガやアニメを引き金に性犯罪に走るという可能性が(残念ながら)あるというのが正しい理屈の順番だ。もちろん、こういう種類の人間に「取り付けてある」引き金は、マンガやアニメやゲームの話ばかりではない。他にだって引き金はいくらでもある。いちいち例は挙げないが、総じて言えば社会への不満とかだろう。それをマンガやアニメがあるから犯罪者が増える式の考え方は根本が間違えている。
 それよりも、先にも書いたとおり子供たちのための条例や法案のはずが、どう見ても大人の自己満足や利害やら(なんの腹の足しにもならない意地の張り合いとか)の ご都合の臭いがぷんぷんしているような気がするのはどうしたわけだ。
 今回の条例作成やら児ポ法の関係者は、私たち規制反対派の人間の顔はともかくとして、本当に子供たちの顔は見えているのか? 子供たちに見せている笑顔は本物なのか? 私にはそこが甚だ疑問なのである。
 マンガやアニメ、ゲームを規制するべきだという人間は決まって「なんでこんな世の中に…」「誰がこんな世の中にした」「なぜこんな大人が出来上がってしまうんだ」という決まり文句を言う。多分、間違いなくそう言っている本人が犯人である。
 まだ書きたいことはあるが、ちと長いので今回は一旦これで。

ボックスJr.原稿
6月発売の「Comic Box Jr.」の原稿のネームは先週の14日には切ってあったのだが、今回のシンポ後に急遽手を入れなおした。今月も〆切危なかった…(苦笑)。

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テーマ : 同人活動 - ジャンル : アニメ・コミック

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