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2010.08.24 (Tue)

ボックスJr.に少々苦言

 先ごろ「コミックボックスJr.」編集部から「─ジュニア184号」が10月発売日をとばして、11月に発売になる旨連絡があった。
 「─ジュニア」は通常1月と9月に発行がないので、これで9月・10月と続いて休刊状態になることになる。
 これには、なんらかの形で例の幻冬舎からの「ヘタリア」に関する謹告問題が影響しているのだろうと推測はされるが、内々の詳しい話はわからない。実際には、あちらこちらから漏れ聞こえている情報はあるが、第3者?の立場でその真偽を問う立場にはない。少なくとも今は。

 その「─ジュニア」に知る人ぞ知るで(苦笑)掲載している「こちら赤ブーブー通信社です!」の10月発売予定だった「─ジュニア184号」での予定テーマは、実を言うと、この件に関するふゅーぷろに対する苦言少々…というぐらいの予定でいた(本来なら、都議会の9月定例会の動きを見て青少年育成条例絡みのテーマを予定していた。これはこれで重要なので、「─ジュニア」への苦言とかで3ページ使い切るのはどうかという思いもあるのだ)。
 実際、今までにも、その原稿を掲載するもしないも「─ジュニア」次第だという腹で似たような苦言の呈し方をやったことはある。
 ところが、今その原稿を描いても掲載は11月ということになる。
 だから少しでも早い解決を望む身として、とりあえず言いたいことは言っておくかと思う次第。
 最初に断っておきますが、この問題はあくまで「ふゅーじょんぷろだくと」と「幻冬舎」の間の問題であり、第三者である赤ブーブー通信社(を初めとするケイ・コーポレーション同人イベント群)が直接関わるべきことではありません(※あくまで、その必要が生じないことと、なんらかの法的な関与権が発生しない限りはですが)。
 したがって、以下の文書はあくまで一同人者であるところの武田“コックローチ”圭史としての発言であり、(少なくとも現時点での)うちの会社の方針でもなければ、逆に承諾を取ったわけでもありません。
 
 幻冬舎から「コミックボックスJr.」への2度にわたる謹告に至る経過はここでは省きます。詳しくは幻冬舎コミックスサイト内のヘタリアサイトを参照してください。
 対して7月30日付で「─ジュニア」サイト内に掲載された「幻冬舎の謹告に関して」についてであるが、まず最初に思うのは誰の文責なのかははっきりさせるべきではないかという疑問があるのだが…。おそらく、ふゅーじょんぷろだくと代表の才谷氏の文書だとは思うのだが、そこはそれでけじめの形のようなものがあると思う。
 特に、正直な感想として、これが編集部全員の統一意思であるというのならこれでも良いのかもしれないが、(あくまで個人的感想として)とてもそうは思えないのだが…。
 
 前置きはここまでにして本題に入ろう。まず幻冬舎の謹告の内容は、簡単に言って2点に絞られる。

●個人によるヘタリアに関する二次創作同人誌の発行は別にかまわない。
●商業出版社が、著作権者の許諾もなくヘタリアの発行物を出版・発売することは許さない。
 

「幻冬舎の謹告に関して」のパロディに関する文化論のようなものは、それはそれで理解ができるものだし、それなら私にもささやかながら一家言ある…が、それはまた別の話として、はっきり言って本件の問題とはまるで関係がない。
 著作権を無視して商業発行物を製作する行為に対する問題と、パロディという文化の歴史を語ることは全く別次元の話で、少なくともこのケースでのその接点は見出せない。
 今さら言うまでもないが、著作権法違反は親告罪である。
 パロディ──二次創作は、同人誌という形であれ、パロディ文化に言う社会風刺であれ、どのような作品形態であっても、版権や著作権に対してグレーゾーンの宿命は逃れられない。ここで、著作権者が「違反だ」と声を上げれば、その段階で初めてブラックになることを意味するというのが著作権法である。
 いわば日常は著作権者のお目こぼしのようなものだが、そこまでへりくだるのもどうかと思うので、そこは二次は二次のプライドは持って然るべきである。 要は、もしものときの覚悟と誇りとアドリブであり、どのような問題にでもパニックを起こさず余裕を持って向き合える心の持ちようである。臭くて良けりゃ「愛」でもいい。
 が、そこはこの場は置いといて、まずこの場合、著作権者が謹告という形で声を上げたことになる。ここまでの話では、まだ裁判だなんだという段階の話ではありません。
 もちろん、同人誌もグレーゾーンであることに変わりはないのだが、今回は幻冬舎側からは同人誌は特に問題を問わない旨の見解が出ている。ある意味、画期的な行為といえる。 実際、こんな機会でさえなければ賞賛もののはずだ。 
 そこで絞り込まれる問題は、商業誌が他社の出版物の著作物(この場合、特にキャラクター使用権)を無断で金も払わずに(※金を払えば解決するという問題であるのかどうかは当事者間のことなので、これはあくまで喩えの上の表現)利用することが許されるのかということ。
 まぁ、 普通に考えれば許されないわけだが。
 たとえば、赤ブーの中でも「アンソロジー冊子を発行してみないか?」なんて企画は過去何度も持ち上がっている。それについて私たちの判断は、そこはアマチュアたるサークルの領域であって、まがいなりにも法人が手を出すべき物ではないというものである(※許諾が取れれば話は別だが)。もちろん、他社で二次創作アンソロを刊行しているケースがあることは知っている。だがそれは、今のところ問題が起きていないからこれからも大丈夫だなどという保証などどこにもないし、仮に赤ブーがそこに参入したとして、そこでなぜかうちが先達を差し置いて(苦笑)著作権違反の前例にならないという保証もない。
 そこで怖いのは「金払え」などというレベルの話ではなく、その流れによって、著作権者からそのジャンルの同人活動まで否定されることなのだ。この点は、赤ブーブー通信社であろうと、私個人であろうと、同人誌に関わる者としての想いは共通だと判ずる(奇麗事抜きで話せば、もちろん赤ブーのイメージダウンなんて問題だってあるだろうし)。
 しかし、ふゅーぷろ側のこの頑なさは今ひとつ…どころか、 今百八つぐらいのレベルで理解に苦しむ。なにか私ごとき石頭が思いつかない駆け引きの策でもあるのだろうか?
 
 唐突な話で喩えが少々飛ぶのだが、大阪の青少年育成条例は、たとえ実の親子であっても夜10時以降に外出していれば条例違反になる。これは、現在日本一厳しい青少年条例と言われているらしいが、よく言われる喩えは仕事が終わって帰ってきた両親が、娘の誕生日を外食で祝おうとしていても10時過ぎたらダメだなどという家族の団欒レベルの話を否定するようなシロモノである。
 なんでこんなことになっているかというと、夜遅くの未成年の外出を禁止したい → 夜でも保護者?と一緒にいるケースがある → それが本当の父親なのか、いわゆる「パパ」なのか見分けがつかない → それなら実の親も含めて禁止してしまえば問題がない…という超短絡としか思えない過程がある。
 以上のことを頭に置いておいて、話を戻すのだが、ここでもしも裁判などという事態に進んだとして、幻冬舎側が同人誌のアマチュアに対しての見解と、商業誌に関する見解の違いを裁判の場で(同人誌と商業誌の違いがわからないかもしれない人々に対して)根気よく説明できるかという不安が若干…ある(もちろん、同人誌のなんたるかを理解していて、弁の立つ人であればさほど難しいことではないのだが)。
 そこで、先の大阪のケースと同様に「ええい、同人誌も禁止しちまえば面倒がなくていいや」なんて投げ方をされるとたまったものではないということである。
 ふゅーぷろ側はそこまで意識しているのだろうか?
 
 と、ここまで言っといてなんだが、はっきり言って私の言いたいことはそんなところにはないのだ。
 最初に言ったとおり、これは(現時点では)「ふゅーじょんぷろだくと」と「幻冬舎」の間の問題だ。
 これは私の私見だが、広い意味での社会風刺としてのパロディであろうと、愛と妄想の産物である二次創作同人誌であろうと、それが著作権と言う壁を越えて世間に認知されるために必要なことは、どのような形であれ、どんな意味であれ、 そこになんらかの敬意が存在していることが必定だ。
 この件の最大の問題は、著作権者に対する敬意が感じられないことである。特に、 原作者たる日丸屋秀和氏に対する気遣いの微塵も感じられないのはどうしたことだ。
 少なくとも、そこに原作の「ヘタリア」に対しても、その原作者に対しても愛など感じない。これで二次創作のなんたるかを語られても説得力を見出すことのほうが難しいし、正直空寒いことこの上ないのではないか。
 ふゅーぷろなり、「ボックスJr.」なりには、同人誌という世界の中で果たしてきた実績があり、また担うべき役割があるはずだ。それをもう一度見つめなおしてほしいと思う。今の状況は明らかにそのいずれとも合致しないことは万人が思うところだと信ずる。
 ともあれ、今は一刻も早い事態の終結(もちろん、なんらかの円満な解決)を望むものである。

2010年8月24日 初稿
2010年8月25日 ちょっとだけ加筆
武田“コックローチ”圭史

なんか和めないので、せめてうちのツクネの写真などを(苦笑)。ツクネ

追記・できるだけ穏やかな文書にしょうと努力はしてみたのだが、事態が事態だけに少々トゲトゲしさのある文書であることはいたしかたない。同じ事実を伝えるにも、文章の書き方ひとつで、伝わり方も受け入れ方も変わってしまう。いつも思うが文字で伝えるという行為と作業は難しい。ふゅーぷろの編集部の面々もまた同人誌を愛する同人者である。大きなお世話か、はた迷惑の可能性もあるが(苦笑)、私個人としては彼らもまたこの世界の仲間なのだと思っている。今の状態は、大なり小なり関わり方の個人差はあれ、色々と辛い想いをしたり、心傷めている人が多すぎるような気がするのだ。もしも、こんなものをブログにアップしたことでふゅーぷろ側がうち(もしくは、私)とのお付き合いを考えますというのなら、それはそのときのことだ。妙なしがらみに縛られて、正しいと思うことを論ずることもできないなんてのはごめんだし、少なくとも私個人はそんなチンケな付き合い方をしているつもりもないのだから。

※後ほど多少の加筆・修正は入れるかもしれません。その際は、その都度訂正の日付を付加してまいります
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テーマ : 同人活動 - ジャンル : アニメ・コミック

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